外部サッシはウッドサッシのアンダーセンかPVCサッシのエクセル

外部サッシは、輸入のアンダーセンか国産のPVCサッシのエクセルのいずれかから選んでいただいています。
当社がアンダーセンサッシを選んだのは、台風時の雨仕舞いにあります。

台風というのは、北半球で夏に北緯10°から20°近くの大平洋上に発生した熱帯性低気圧が、勢力を得て台風と名を変えながら北上し、風と雨の被害を与え、北緯40°を越えたあたりで勢力を弱め、熱帯性低気圧に変るものを言います。そして、大西洋で発生した熱帯性低気圧をハリケーンと呼んでいます。それぞれ影響のある範囲が、上図のように北緯20°から43°。寒流が流れているアメリカ西海岸やヨーロッパでは、台風がありません。
当初、輸入住宅では、台風のない北欧や北米の地域で生産されたサッシを使って、台風時にサッシから雨水が侵入するという被害を出しました。以来、気密断熱性能もさることながら、サッシでは水密性を第一義に選んでいます。
当社が、アンダーセンを選んだのは、アメリカのハリケーン地域で生産され、水密性に対する信頼感が高いからです。台風で窓から水が侵入するという被害がありません。
それに、外側にはペンキを塗る手間を省くため、PVCで木がオーバレイされており、メンテナンスが容易であるという点も、高温多湿の日本では大切な要因になります。アンダーセンを使わない場合はPVCサッシのエクセルを使っており、バルコニーへ出る掃出しサッシが使えます。

玄関ドアはスウェーデン産の木製で、超断熱性能を持っています

住宅の内部は木にこだわっているのだから、サッシも玄関ドアも木にこだわりたくなります。しかし、サッシは木だと、最低2年間に1度はペンキを塗ってやらねばなりません。平家の家だったら日曜大工でもなんとか脚立でこなすことが可能ですが、二階建てだと足場が悪く、怪我をしないともかぎりません。このため、サッシは外側をPVCでオーバレイし、メンテナンスフリーにしています。

25年前ぐらいに、一時無垢の玄関ドアが流行りました。
しかし、雨風が当たり、無垢の玄関ドアは反ってしまい、隙間が出来たり鍵穴がうまく合わなくなったりで、廃れてしまいました。無垢の木をそのまま玄関ドアとして使うことは不可能です。
そこで考え出されたのがスウェーデン産のスウェドア。
断熱材を中心に両側にアルミの板を入れるなど、62ミリ厚のドアがなんと9層から出来ています。このため、無垢のウッドドアだとどうしても8ミリ程度の反りが避けられなかったのが、1.5ミリ以内の反りでおさまっています。
そして、メーカーは反りに関しては10年間の保証をしています。
「10年間に4ミリ以上反ったら、無償で代替品を提供します」と。


[スウェドアの断面図]

反らないということの次に大切なのが断熱性能。
玄関がひんやりする家は、折角いらしたお客様をがっかりさせます。
このスウェドアのK値(熱貫流率)は1W。遮熱ガラスのK値が2Wですから、サッシの2倍の断熱性能があることが分かります。そして、一般的なポリスチレンフォームの外断熱住宅の外壁のK値が0.75W程度ですから、中断熱業者の外壁に比べても遜色がないということが分かります。

次は気密性能。
日本のサッシなどの気密に関するJISの性能表示は、8等級と2等級しかありません。したがって2等級だと気密サッシになります。
しかし、スウェドァの気密試験データーを見ると、2等級の2倍の気密性能があり、1等級と呼んでも良いものです。

さらに遮音性能は32デシベルと高く、耐火性能は乙種防火戸の認定を得ています。

そして、鍵はピッキング対応。

内部造作もメープルかツガ等。階段材はメープルかオーク等

住宅の内部に無垢の木材を使うことは、健康面からも非常に良いことです。ただし、一つだけ注意が必要です。それは、やたらな種類の木を使わないということです。色や木目の違う木材を混用すると、気分が落着かず、品格が失われます。
木を使う場合こそ、カラーコーディネイトということに配慮して、同系色のものを選別してゆくことが大切です。


[メープルのサッシ枠材]


[メープルの幅木材]


[ツガのサッシ枠材]


[ツガの幅木材]


[メープルの階段材]


[オークの階段材]


[オークの階段手すり]
 
和室はひのき、たも、かえで等。特注で無垢板の戸襖や天井板

当社の住宅の特徴は、一階の天井が9尺、270センチと高いこと。
この高い空間を活用して、5寸角の柱を使った本格和室や、和室の続きの間も綺麗に出来ます。ひのき材をメインに、たも、かえでなどを使用します。
そして、特注で一枚板の戸襖を製作させることもできれば、無垢の天井板の加工も可能です。構造躯体は耐震性と防火性で卓越したツーバイフォー工法ですが、内部は、在来木造以上に日本の伝統美を再現しています。

本格和室を希望なさる一方で、新感覚の洋風タタミルームとか、ネオ和室と呼ぶべき需要も急増しております。さすがにフロアーの上だとごろりと横になるわけにはゆきませんが、温度差の少ない畳の上だと、座布団を枕に、ごろりと横になることが出来るからです。

腰壁や勾配天井などには節のあるパイン材なども使います

勾配天井などには、節のあるパイン材などを一面に施工する事例が増えてきています。パインの白さよりも、イギリスのカントリー調が良いということで、国産のから松系統を選ぶ方もあります。
こうしたから松系統は、木そのものが柔らかいので、フロアーや階段材として使うには、最初から傷を覚悟しなければなりません。
しかし、腰壁とか勾配天井にアクセント材として使う場合は、節のある方がむしろ面白さを演出してくれます。